子供が産まれるのと同じくらいのタイミングで転職して、経理の仕事を始めました。
それから2回転職し、現在では上場企業の子会社で経理と総務とを兼務しています。
ブラック企業→グレー企業→ホワイト企業と経験してきた中で、残業の多い会社もありましたが、私自身はほとんど残業をせずに退社できていました。

プライベートを重視したいなら経理はとてもおすすめです
育児と経理との相性が良い理由と、総務との違いを解説していきます。
経理ってどんな仕事?
日々のお金の流れを記録して、月や年ごとに資料としてまとめることが主な業務。
いわゆる仕訳作成とか決算などと呼ばれて、資格で言うと簿記が当てはまります。
会社に関わることを目に見える数値として表すことが任務です。
企業によって、請求書の発送や、資金管理なども行います。
総務ってどんな仕事?
社員の入社退社に関わることや、社会保険、給与計算などが主な業務。
ただし、総務って割と曖昧なことばで、会社によって行う業務が変わってくると思います。
経理と総務の違い
どちらも事務の仕事ですが、経理はお金の動きに関すること、総務は人の動き関する業務が多いです。
人に関する業務が多いということは、他人に業務の流れを乱されることも多いということなので、経理の方がよりマイペースに仕事ができる印象です。
経理が子育てと相性の良い理由
残業時間の調整ができる
忙しい時期はだいたい決まっているので予定が立てやすいですし、事前に入念な準備をしておくことで繁忙期の負担を減らすことができます。
残業時間が少なければ保育園のお迎えにも対応しやすいです。
自分のペースで仕事ができる
取引先や同僚の業務の影響を受けることが少ないので自分でペース配分ができます。
また、即座に対応すべき業務や突発的な業務が少ないので、急遽残業が必要となる場面もあまりありません。
数週間単位の業務が多く、その日に必ずしなければならない仕事というのは少ないので、子どもの発熱などによる突然の呼び出しにも対応できます。
リモートワークにも対応できる
現代では紙を扱う業務はほとんどありません。
会計ソフト・固定資産管理ソフト・請求書処理ソフトなど全て専用のシステムやエクセルなどで処理が行われます。
数年前の法改正で紙の請求書も電子データでの取引に移行しつつあります。
このような流れから会社としてもテレワークへの対応がしやすくなっています。
転職市場で評価されやすい
会社が違っても、基本的に経理は簿記のルールに従って業務を行うので、業務内容の共通部分が多くなります。
そのため転職する際には前職の経理経験を評価してもらいやすく、転職が容易になります。
いわゆる潰しが効くというやつですね。

私は新卒で一般事務をしていたのですが、会社独自のルールで行われる業務が多いので、転職時にはなかなか評価してもらえませんでした。
子供の成長などで転職を余儀なくされる場合があるかもしれませんが、転職しやすい職種なら安心感があります。
ノルマがない
自分のペースで仕事をすることができますし、ノルマ未達成によって給与や賞与が減少する恐れがありませんので家計にとっても安定感があります。
関連資格が多い
経理の仕事を始めるならまずは日商簿記3級の勉強がおすすめです。
簿記3級を取得したら、簿記2級、ビジネス会計試験、ファイナンシャルプランナーなど、目指せる関連資格が沢山あります。
自分のレベルに合わせて一つずつステップアップすることができるので、自分のスキルアップを実感しやすいはずです。
その中で、次に目指すべき資格をおすすめするとしたら、日商簿記2級です。
簿記3級と比較してより実践的な内容を学べますし、簿記3級を基礎とした内容になるので、学習がしやすいです。
日商簿記3級や2級を求人票の必要資格として見ることは多々ありますが、その他の資格を応募要件とする経理求人はほとんど見たことがありません。
節約に繋がる
簿記の知識が身につけば家庭の家計簿管理は簡単に思えてくるはずです。
経理の仕事をしていると自然と社会保険などの知識も身についてきますので、育休などのタイミングでは手取りが増える休み方も考えることができます。
経理って楽しい?
「数字ばっかり扱うからつまらない」と思われがちですが、慣れてくるとパズルを解くような楽しさがあります。
曖昧に取り組んでいた業務を数値化して正しい方向へ導けた時の快感は経理ならではです。
感謝される場面も多いので、やりがいのある仕事です。
未経験でも経理に転職できる?
今は売り手市場で、どの会社も人材が不足しています。
未経験でも応募可能としている企業もたくさんあるので、十分転職可能だと思います。
いきなり経理をするのが心配なら日商簿記の3級を取得しておくと安心です。
全く知識の無い状態からでも50~100時間程度で取れる資格です。
私は日商簿記2級まで取得しましたが、3級までの知識で経理の多くの業務に対応できます。
テキストはtac出版の「スッキリわかる日商簿記」シリーズが分かりやすくておすすめです。
まとめ
経理はプライベートを重視するパパママにおすすめの仕事です。
難易度の高い仕事にも取り組むようになると経営層と近い立場で仕事ができますので、出世も目指すかたにもおすすめです
自分一人での転職が不安な場合は、専門のエージェントに相談すると良い転職先が見つかります。無料なので試してみてみてください。