未経験だけど事務仕事がしたい!
けど、何の知識も無く仕事を始めるのは不安だ。
という方には日商簿記3級の取得がおすすめです。

私が最初に取得した資格も簿記3級でした。
どうして日商簿記3級がおすすめなのか、その理由をご紹介していきます。
簿記3級の概要
受験内容のレベルを商工会議所から引用すると、
『基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。』
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class3
合格ライン:100点満点中70点
試験時間:60分
受験料:税込み3,300円
試験時間はそれほど長くなく、集中力を継続できる時間なので、試験に慣れていない方でも受験しやすいと思います。
電卓の持ち込みは可能なので、使い慣れた電卓を持っていくようにしましょう。
ただし追加機能が付いた一部の電卓は使用できませんので、詳細は公式ページをご確認ください。
なぜ日商簿記3級なのか
知名度が高い
事務に係る資格の中で日商簿記は抜群の知名度を誇ります。
頑張って知名度の低い試験に合格したとしても、面接官がその資格を知らなかったら、それまでの努力や得た知識をアピールすることができません。
日商簿記なら事務の仕事をしているほとんどの人が知っていますので、面接で有利になります。
実務に結びつく
経理の代表的な仕事は、日々のお金の流れを『仕訳』という処理で記録していくことです。
日商簿記ではこの仕訳を行うための基礎知識を学ぶことができるので、資格取得で得た知識を実際の業務でも即日から活かすことができます。
難易度がちょうど良い
合格率が30〜50%程度と、比較的難易度が低いので、初めての資格としては丁度よいです。
全くの未経験者ですと独学で50~100時間程度の勉強時間で取得可能です。
ひと月2時間の勉強でも半年から1年ほどで取得可能な計算です。
私は全く事前知識無しに経理職として採用されたので、最初はとても苦労しました。
今から思うと、事前に資格の勉強ができていればもっと楽だったはずです。

働きながらでも半年くらいで3級に合格することができました。
試験を受けやすい
年に3回試験会場で行われる試験とは別に、全国のパソコン教室などで開催されるネット試験を受けることができます。
試験内容は会場で受ける内容と同様ですが、マウスとキーボードを使って答えを入力する必要があるので、パソコン操作に慣れていない方は事前に触れておいた方が安心できると思います。
私は真冬に受験したのですが、手がかじかんでいつも通りのタイピングができませんでした。
冬場に受験する場合は、試験開始まで手を温めておくと良いと思います。
ネット試験のメリット
開催日が多い
ネット試験なら自宅近所のパソコン教室などで受験できて、ほとんど毎日試験を受け付けているため、受験の敷居が非常に低いです。
年に3回だけだと、落ちた時の事を考えて緊張する場合もありますが、ネット試験なら受験料さえ払えば何度でも受験することができます。
合否がすぐに分かる
受験終了後即座に自分の点数を確認することができます。
設問ごとの正答数も分かるので、不合格時になってしまった場合でも、次回に向けた対策を立てやすくなります。
合格証を即座に受け取ることができる
試験会場で受験し、試験に合格した場合は合格証が郵送で届きます。
商工会議所ごとに時期は異なりますが、到着まで1~3か月かかることが多いようです。
対して、ネット試験で合格した場合は当日デジタル合格証をダウンロードすることができます。
試験結果に印字された2次元コードを読み取ってダウンロードするため、試験終了後すぐに取得可能となっており、紙の現物が必要な場合は自分で印刷する必要があります。
早急に合格証が必要な場合はネット試験がおすすめです。
日商簿記3級取得後に狙う職種は?
日商簿記取得後に狙う職種は「経理」です。
一概に経理と言っても、ピンからキリまでありますが、未経験の場合は、日々の仕訳などを主に行う求人を探してみると良いと思います。
経理補助などと表現されることが多いです。
なぜ総務でなくて経理なのか
ハローワークなどを調べてもらっても分かりますが、総務は実務経験を求められることが多いです。
総務関係の資格としては「給与計算実務能力検定」や「社会保険労務士」などありますが、知名度がいまいちだったり、難易度が高すぎたりなど、おすすめできません。
資格取得を条件とする総務求人がほとんど無いため、未経験者はなかなか参入しづらい職種となります。
その点、経理は日商簿記3級を歓迎条件としている求人が多々ありますので、安心して応募ができます。
経理はこんな人におすすめ
- 数字に対して苦手意識がない人
- デスクワークに抵抗がない人
- ワークライフバランスを大切にしたい人
勉強方法は?
時間に余裕があれば独学でも十分取得可能です。
テキストを読んで、過去問を何度か解けば対応できます。
私は「スッキリわかる日商簿記」というテキストを使っていましたが、分かりやすくておすすめです。
短い期間で確実に資格を取得したい場合には通信教育などの手段もあります。
通信教育ですと働きながらの受講も可能ですのでおすすめです。
まとめ
こちらの記事では日商簿記3級の魅力についてご紹介しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 日商簿記3級は面接も実務もバッチリ
- 簿記3級は独学でも大丈夫
- 取得後に目指すのは経理職
日商簿記3級を持っていると就職の幅が非常に広がります。
入社して1~3年程度で実務が身につきますので、それから更に難しい仕事を任せてもらうように交渉したり、転職を検討するのもありだと思います。
非常によく似た資格で全商簿記がありますが、必ず日商簿記を受験しましょう。
全商簿記は主に学生が取得する資格で、日商簿記と比べると難易度が低めになっています。
転職するなら転職エージェントの利用がおすすめです。
まずは業界最大手のリクルートエージェントに登録してみてください。